哺乳類は宇宙細菌に弱い。地球内生命の免疫系では対応できない可能性(英研究)

私は以前からそう思っていますが、ここに来て実に当たり前な発表だなと思ってしまいました。

<カラパイアより転載>

地球の哺乳類は宇宙細菌に弱い
哺乳類は宇宙細菌に弱い / Pixabay


 現在地球上では、病原菌の恐ろしさを身にしみて実感しているところだが、宇宙にはもっと厄介な細菌が存在する可能性もある。

 最新の研究によると、哺乳類類の免疫系は、他の惑星からやってきた細菌に苦戦する恐れがあるそうだ。もちろん人間だってそうだ。

地球外生命体は地球とは違うアミノ酸で構成されている可能性

 地球上のあらゆる生命は、「アミノ酸」という基本ブロックで構成されている。自然界ではおよそ500種のアミノ酸が発見されているが、地上の生命は22種の必須アミノ酸に頼っている(なお人間の場合、20種)。

 しかし地球外で進化した生命ならば、地球の生命とはまた違うアミノ酸で構成されているかもしれない。

 そこでアバディーン大学(イギリス)とエクセター大学(同)の研究グループがふと疑問に思ったのは、地球上の生命の免疫系はそうした別種のアミノ酸で構成された微生物にきちんと対応できるのだろうか? ということだ。

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image by:Mars In 4K

哺乳類は「ペプチド」が苦手

 これを調べるため、マウスの免疫系を地球では珍しい「ペプチド」にさらして、その反応が確かめられた。

 ペプチドとはアミノ酸が組み合わさったもの。実験で使われたペプチドには、地球では稀にしか見られないが、宇宙から飛来した隕石などではよく見つかる「イソバリン」と「2-アミノイソ酪酸」が含まれていた。

 実験の結果、マウスの免疫細胞はそうした地球外ペプチドにそれほど上手く反応できないことが明らかになったという。

 イソバリンと2-アミノイソ酪酸に対する「T細胞」の活性レベルは15%と61%。一方、地球で一般的なアミノ酸のみで構成されたペプチドに対しては82%と91%だったので、かなり反応が弱いことが分かる。

 ちなみにT細胞はウイルスなどに感染した細胞を探して、それを排除するという免疫系の中でも主要な役割を果たしているものだ。

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T細胞 image by:public domain/wikimedia

将来的な生命探査ミッションで生じるリスク

 太陽系では地球以外の場所からも液体の水が発見されており、そこに生命が存在するのではと期待されている。

 実際、火星のような惑星や土星・木星の衛星で、細菌やウイルスといった微生物の存在を示す証拠がないか探ろうという計画がある。

 しかし、マウスの免疫が地球外ペプチドを苦手としているという事実は、地球外細菌が将来的な宇宙ミッションを妨げる脅威であるだけでなく、帰還後も地球の生命に危険をもたらす恐れがあるという。何しろマウスの免疫細胞の機能は、人間のそれに似ているのだ。

そうした地球外ペプチドは一応処理されますし、T細胞も活性化しますが、その反応は地球で一般的なペプチドへのそれに比べると非効率でした。

ならば地球外の惑星や衛星から生命を回収しようという宇宙ミッションでは、そうした地球外微生物が免疫上のリスクになるかもしれません(アバディーン大学 カティア・シェーファー氏)

 地球外生命の発見。それは待ち遠しい発見であると同時に、じつは危険な発見でもあるのかもしれない。

この研究は『Microorganisms』(7月17日付)に掲載された。

Microorganisms | A Weakened Immune Response to Synthetic Exo-Peptides Predicts a Potential Biosecurity Risk in the Retrieval of Exo-Microorganisms
https://www.mdpi.com/2076-2607/8/7/1066

References:exeter/ written by hiroching / edited by parumo

モンサントの農薬ラウンドアップが生殖機能に与える悪影響、最新研究がヤバい! グリホサートで “肛門性器間距離”が伸び…

今回はグリホサートで肛門性器間距離が伸びる現象が明らかになったそうです。

以前書いた記事のNHKでやっていた動画を貼って置きます。そういえば最近マックスバリュで買う地元野菜が苦いんだけど、近所の農家さん使用してないでしょうね? 日本はラウンドアップ「マックスロード」だけに。

<TOCANAより転載>

現代農業の現場では欠かせないアイテムとなった除草剤だが、健康への懸念は拭い去ることはできない。最新の研究では多くの除草剤の主成分であるグリホサートが生物の生殖能力を低下させることが報告されている。

■グリホサートは内分泌かく乱物質

 絶大な効果を見せる除草剤の主成分はグリホサートと呼ばれる化学物質だが、以前から人間を含む生物への毒性が懸念されている。オーストリアやフランスなど、グリホサートの使用を禁止したり規制する国も出はじめている中、グリホサートの健康への悪影響を示す研究結果が続々と報じられている。特に新たな懸念として浮上しているのが、グリホサートが生物の生殖能力を低下させる可能性だ。

 米・アイオワ州立大学の研究チームが2020年7月に「Toxicology and Applied Pharmacology」で発表した研究では、慢性的にグリホサートに曝露されたメスのマウスの卵巣のタンパク質が変化することを報告している。

 体重1㎏あたり2mgのグリホサートに毎日晒されることで、卵巣の重量と卵胞数が変化し、最終的に卵巣機能に悪影響を与える可能性があることが示唆される事態となったのだ。

モンサントの農薬ラウンドアップが生殖機能に与える悪影響、最新研究がヤバい! グリホサートで 肛門性器間距離が伸び…の画像1
「Sott.net」の記事より
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